1904年 英国の宣教団体(CMS)により「呉講義所」
設置
1909年 中町に転居し「呉伝道所」に名称を改称
1916年 呉信愛教会に
1927年 今西通にて礼拝堂聖別
1945年 7月1日の空襲により、宣教師館・礼拝堂・重
要書類等が焼失
1947年 1月19日に教会復興後初の主日礼拝が行われ
る
1949年 牧師館と「信愛幼稚園」園舎の落成式
1988年 新礼拝堂聖別
「聖公会(せいこうかい)」は、カンタベリー大主教を精神的指導者とするイングランド国教会から生れ、世界165ヵ国以上に広がる41の管区(Province)と5つの特別管区(Extra-Provincial 小規模な自治区)からなるキリスト教会です。信徒は数千万人。各管区はいくつかの教区を持って教義を共有していますが、それぞれが自治権を有しています。ローマ・カトリックとプロテスタントに大別される西方キリスト教会の中で、「聖公会」は、両者の持つ要素を兼ね備え、その中間に位置する教派であるといわれてきました。 聖公会の信仰は18世紀から19世紀にかけて、英国と米国の両聖公会により東アジアへと伝えられました。日本には1859年(安政6年)に米国聖公会から2人の宣教師が渡来し、今日の礎を築きました。日本においてキリスト教禁令が廃止された後は、英国やカナダ聖公会の宣教師団も伝道に加わり、1887年(明治20年)に「日本聖公会(にっぽんせいこうかい)」が創設されました。
日本聖公会には、北海道から沖縄に至る11の教区があり、それぞれの教区を司牧する主教がいます。11名の主教の中から1名の首座主教が選ばれ、日本の管区を構成しています。11の教区には主教・司祭・執事の三職位の聖職や伝道師・宣教師・聖職候補生ら約270名の教役者が約300の教会・礼拝堂・伝道所に遣わされ、教会では約3万人の信徒が信仰生活を守っています。
日本聖公会は社会との関わりを通して、キリストの愛を伝えることを大切にしています。聖公会に関係する教育事業・諸事業として、立教大学や桃山学院大学などをはじめとする学校法人が運営する大学・高等学校・中学校・小学校や、専門学校・国際学校があります。約150の幼稚園・保育園は教会に隣接し、キリストの信仰のもとに運営されています。医療福祉としては聖路加国際病院の他、大小いくつかの病院があります。